話題株ピックアップ【夕刊】(2):セガサミー、島精機、神戸物産
■フォーバル <8275> 1,469円 +36 円 (+2.5%) 本日終値
フォーバル<8275>が反発。この日午前中、千葉県産業振興センターから24年度中小企業デジタル技術活用支援事業「IoT・生成AI等利活用促進に資する各種セミナー」及び「デジタル人材育成に資する各種研修」の実施業務を受託したと発表しており、好材料視された。両事業は、デジタル技術の普及を推進し、県内のデジタル人材を育成することで、千葉県の地域経済の活性化を目指すもの。同社は地域経済の活性化や産業の成長を促進し、地方創生を実現することを目指し、今年5月に業務提携をしたアルサーガパートナーズ(東京都渋谷区)と協業し、県内の中小企業のデジタル化を支援するため、IoTや生成AIなどのデジタル技術を活用した技術の高度化や生産性向上、事業の高付加価値化を促進するセミナーや研修を実施する。
■ソフト99 <4464> 1,490円 +29 円 (+2.0%) 本日終値
ソフト99コーポレーション<4464>は3日続伸。20日の取引終了後、25年3月期の配当予想を中間・期末各21円の年42円から中間・期末各21円50銭の年43円に増額修正したことが好感された。なお、前期は年41円だった。
■アイザワ証券グループ <8708> 1,844円 +33 円 (+1.8%) 本日終値
アイザワ証券グループ<8708>が反発。20日の取引終了後、未定としていた25年3月期の中間配当を48円(普通配当13円、特別配当35円)にすると発表しており、前年同期(13円)に対して35円の増配となることが好感された。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。
■GMO-GS <3788> 2,895円 +46 円 (+1.6%) 本日終値
GMOグローバルサイン・ホールディングス<3788>が4日続伸。同社は20日、みずほ銀行と業務提携を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。これにより、みずほ法人口座を開設した事業者に対して、GMO-GSが運営する電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」を6カ月間無料で提供する施策を開始。みずほ銀は既に23年10月から「GMOサイン」を導入しており、その効果をもとに、みずほ銀の顧客となる創業から間もない企業・団体に「GMOサイン」を提供することで、これらの顧客の業務効率化やコスト削減などの効果を発揮するデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、国内外のイノベーションと産業活性化につなげるとしている。
■アスクル <2678> 2,087円 +30 円 (+1.5%) 本日終値
アスクル<2678>が高い。岩井コスモ証券は20日、同社株の投資判断「A」と目標株価2500円を継続した。第1四半期(5月21~8月20日)の連結営業利益は25億7400万円(前年同期比8.9%減)と社内計画を割り込んだ様子。BtoB向けASKULにおいて中小企業の需要が想定を大きく下回ったほか、円安で為替ポジションが悪化し、更に猛暑・防災でペットボトル飲料の需要が想定以上に伸びたが1箱当たり単価が押し下げられたことなどが響いた。ただ、為替は円高方向に推移し始めたほか、汎用品(ミドル商品)の品揃え拡大やプライベートブランド(PB)商品の寄与などで下期以降の収益改善を予想。25年2月期の同利益は会社予想180億円(前期比6.2%増)に対して183億5000万円と超過達成を予想している。
■セガサミー <6460> 2,975円 +35.5 円 (+1.2%) 本日終値
セガサミーホールディングス<6460>が反発。正午ごろ、子会社セガがプレイステーションやXboxなど向けに「龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii」を25年2月28日に発売すると発表しており、好材料視された。「龍が如く8外伝」は、シリーズの主要登場人物である真島吾朗を単独主人公とし、「龍が如く8」の後の世界を描いた完全新作アクションアドベンチャー。島や海を舞台に、真島率いる「ゴロー海賊団」の海賊船「ゴロー丸」で大海原を冒険するという内容となっているという。同時に、子会社アトラスが販売中のシミュレーションRPG「ユニコーンオーバーロード」の全世界累計販売本数(パッケージ版出荷数とダウンロード版販売数の合計)が、100万本を突破したと発表しており、これも好材料視されているようだ。
■島精機製作所 <6222> 1,211円 -127 円 (-9.5%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
島精機製作所<6222>が急反落し年初来安値を更新。20日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を210億円から149億円(前年同期比22.3%減)へ、営業損益を5億円の黒字から21億円の赤字(前年同期3億6700万円の黒字)へ、最終損益を5億円の黒字から22億5000万円の赤字(同3億6800万円の黒字)へ下方修正し、あわせて中間配当予想を10円から5円へ引き下げており、これが嫌気された。主力の中国市場で、景気回復の遅れからホールガーメント横編機などの設備投資需要が回復していないことに加えて、イタリア市場で前年の暖冬の影響から、有名アパレルブランドをはじめ市場全体で設備投資意欲の減退が継続していることが要因。また、バングラデシュの政変混乱により現地生産工場の操業やサプライチェーンに影響が出ており、顧客の設備投資時期が未定となったことも響いたとしている。なお、年間配当予想は15円(前期10円)としている。
■神戸物産 <3038> 4,353円 -331 円 (-7.1%) 本日終値 東証プライム 下落率4位
神戸物産<3038>が6日ぶりに急反落。前週末20日の取引終了後、8月度の単体業績を発表。売上高は前年同月比8.9%増の438億7900万円と増収となったが、経常損益は48億8700万円の赤字となった。経常赤字での着地は2カ月連続で、赤字幅は7月度から拡大しており、ネガティブ視した売りを促したようだ。円安局面で実施した為替予約に関し、8月末にかけて実勢相場が円高方向に振れたことを受け、営業外で時価評価損を計上した。
■第一三共 <4568> 4,734円 -210 円 (-4.3%) 本日終値
第一三共<4568>が続落。同社は24日、乳がん患者を対象とした新薬候補「ダトポタマブ デルクステカン」の第3相臨床試験に関し、全生存期間の最終解析結果を公表。主要評価項目である全生存期間に関し、新薬候補の投与群は化学療法投与群に対し、統計学的に有意な改善はみられなかったという。解析結果を嫌気した売りが出たようだ。患者が病勢進行後または投与中止後に受けた後続の治療が、全生存期間に影響を与えた可能性があると同社は指摘。試験結果の詳細は今後、学会において公表する予定としている。
■京三製作所 <6742> 496円 -14 円 (-2.8%) 本日終値
京三製作所<6742>が反落。20日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を290億円から265億円(前年同期比10.8%増)へ、営業損益を8億円の赤字から15億円の赤字(前年同期29億2000万円の赤字)へ、最終損益を3億円の赤字から11億円の赤字(同7億3000万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気されている。鉄道信号システム及び半導体製造装置用電源装置の一部案件の下期への売り上げ時期変更が要因としている。
株探ニュース