ダウ先物は小幅高 物色の矛先も広がる ただ、高ボラティリティへの警戒感も=米国株
米株価指数先物(12月限)(NY時間08:58)(日本時間21:58)
ダウ先物 42557(+56.00 +0.13%)
S&P500 5782.00(+5.25 +0.09%)
ナスダック100先物 20115.00(+35.00 +0.17%)
米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも小幅高で推移している。ダウ平均とS&P500は最高値を更新しているが、先週のFOMCでの大幅利下げを受けての株高の流れを本日も継続。FRBの利下げが米経済のソフトランディングを導くとの楽観的な期待が広がっているようだ。
物色の矛先も広がっている模様。前日までのS&P500の年初来の上昇率は20.5%程度だが、主要11セクターの中でそのパフォーマンスを上回っているセクターが4業種まで拡大している。7月まではITとコミュニケーション・サービスの2業種だけだったが、それが金融と公益にも拡大している。FRBの利下げを期待して、金利に敏感なセクターがここ数週間で上昇。
ただ、ストラテジストからは、今後数週間のうちに米株式市場はボラティリティが高まる可能性が高いとの警戒感も出ている。先週のFOMC後の市場の勢いを背景に、株価のバリュエーションが徐々に上昇していることを考えると、経済がより速いペースで軟化している兆候を示すような経済指標が出れば、非常に敏感に反応する可能性があるという。
また、期末が接近していることや、10月に入れば大統領選が大詰めを迎え、11月の選挙前の数週間はある程度激しい売買が予想されるとの指摘も出ているようだ。底堅さはあるものの上値にも慎重になるケースも留意される。
ビザ<V>が時間外で下落。米司法省の反トラスト局が同社が米国のデビットカード市場を違法に独占したとして、同社を相手取り本日にも提訴する方針だと伝わった。
セールスフォース<CRM>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を従来の268ドルから325ドルに引き上げた。
クラウドを活用したビッグデータの保管分析サービスを手掛けるスノーフレーク<SNOW>が時間外で軟調。20億ドル規模の転換社債(CB)の発行を計画している。私募により2027年満期および29年満期のCBをそれぞれ10億ドルずつ発行する。
米資産家のマローン氏率いるリバティ・ブロードバンド<LBRDK>が時間外で大幅高。同業のチャーター・コミュニケーションズ<CHTR>との株式交換による合併を提案していると発表。チャーターの取締役特別委員会からの合併提案を受けリバティ側が対案を提示したという。
(NY時間09:08)(日本時間22:08)時間外
ビザ<V> 282.00(-6.63 -2.30%)
セールスフォース<CRM> 270.05(+5.84 +2.21%)
リバティ・ブロードバンド<LBRDK> 74.00(+12.96 +21.23%)
チャーター<CHTR> 329.00(-2.62 -0.79%)
スノーフレーク<SNOW> 111.36(-1.90 -1.68%)
アップル<AAPL> 228.12(+1.65 +0.73%)
マイクロソフト<MSFT> 433.51(0.00 0.00%)
アマゾン<AMZN> 193.39(-0.49 -0.25%)
アルファベット<GOOG> 163.55(+0.48 +0.29%)
テスラ<TSLA> 254.00(+4.00 +1.60%)
メタ<META> 565.43(+1.02 +0.18%)
エヌビディア<NVDA> 116.30(+0.04 +0.03%)
AMD<AMD> 157.30(+0.55 +0.35%)
イーライリリー<LLY> 921.00(+2.48 +0.27%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース