セルデックスが大幅安 臨床試験の長期データは有意性を示したものの、副作用に懸念=米国株個別
(NY時間13:37)(日本時間02:37)
セルデックス<CLDX> 33.30(-7.66 -18.70%)
セルデックス・セラピューティクス<CLDX>が大幅安。同社は皮膚疾患向け治療薬「バルゾルボリマブ」に関する長期データを発表。データ自体は有意性を示していたものの、副作用に対する懸念を煽るものとなった。
同社は慢性特発性じんましんに対する「バルゾルボリマブ」の臨床試験(第2フェーズ)における52週間のデータから、その期間において同薬は良好な耐容性を示したと発表。しかし、投与患者の10%以上で毛髪の色の変化や好中球減少症、じんましん、皮膚色素減少症(皮膚の白化)、鼻咽頭炎(風邪)だったとしている。
アナリストはこの薬剤の安全性プロファイルが投資家の注目を集める可能性が高いと述べている。「好中球減少症の発生率は12週目で9%だったのが52週目には17%とほぼ2倍になっていることが懸念されるとしている。
それでも同アナリストは薬剤の有効性に感銘を受けており、安全性プロファイルが第2選択薬となることを妨げることはないと信じていると述べ、弱気相場では押し目買いを推奨している。
【企業概要】
重篤な炎症性疾患・アレルギー性疾患・自己免疫疾患・その他の壊滅的な疾患を持つ患者の生活を改善するために、ヒトの免疫系に関与する、あるいは重要な経路に直接作用する能力を持つ抗体ベースの治療薬を開発するバイオ医薬品会社。モノクローナル抗体および二重特異性抗体を含む薬剤候補の開発を進める。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース