NY株式:NYダウは293ドル安、長期金利の上昇が重し
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は293.47ドル安の41,914.75ドル、ナスダックは7.69ポイント高の18,082.21で取引を終了した。
経済協力開発機構(OECD)の世界経済成長見通し上方修正を好感した買いに、寄り付き後、上昇。その後、ダウは過去最高値付近からの利益確定売りが強まったほか、8月新築住宅販売が7月から減少し大幅下落に転じた。ナスダックは長期金利の上昇が重しとなったが、半導体セクターが強く、下値を支え小幅高。ダウは終盤にかけ下げ幅を拡大し、まちまちで終了した。セクター別では、半導体・同製造装置や食・生活必需品小売が上昇した一方、エネルギーが下落。
ソーシャルメディアのフェイスブック(FB)を運営するメタ・プラットフォームズ(META)はザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が年次の開発者向けイベント、「メタ・コネクト2024」で、廉価版VRヘッドセット「メタクエスト3」、スマート眼鏡などの新商品を発表し、上昇。コンピューターメーカーのHP(HPQ)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。スポーツ用品会社のナイキ(NKE)はアナリストの目標株価引き上げで上昇した。自動車メーカー、ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード(F)、電気自動車メーカー、リビアン・モーターズ(RIVN)はアナリストが中国での競争激化や国内の消費減速を指摘し、投資判断を引き下げそれぞれ下落。
携帯端末のアップル(AAPL)はアイフォーン16の売り上げが昨年発売のアイフォーン15に比べ弱いとの懸念に下落。バイオのアムジェン(AMGN)は開発中の中等症から重症のアトピー性皮膚炎の治療薬を巡る最終地治験結果が予想を下回り、下落。企業向けITソフトウエアメーカーのサービスナウ(NOW)やソフトウエア開発会社のオクタ(OKTA)は当局が政府機関との取引を巡り、価格協定の疑いで調査しているとの報道が嫌気され、それぞれ下落。検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)はアナリストの目標株価引き下げで下落した。
半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》