東エレクが急反発、米半導体株高と円安を受け底値離脱の動きに
東京エレクトロン<8035>がカイ気配スタートで急反発、2万4000円近辺の売り物をこなし底値離脱の動きを示している。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス接近で買い場を示唆している。足もと外国為替市場で円安が進んでいることで、海外売上高比率が約9割に達する同社に追い風となっている。また、前日の米国株市場では景気敏感株を中心とした利益確定売りでNYダウは下落したものの、エヌビディア<NVDA>など半導体関連は堅調でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3日続伸と上値指向を強めた。これを受けて東京市場でも同社株をはじめ相対的に出遅れる半導体に買いを誘導している。生成AI市場の拡大でAI用半導体などの需要が急増するなか、同社もAI向けをターゲットとした需要獲得に舵を切っている。25年3月期は売上高・利益ともに急回復を見込んでおり、営業利益は前期比37%増の6270億円と過去最高利益を更新する見通しにある。