JSH Research Memo(4):在宅医療事業は、精神疾患を抱える人を主たる対象者に訪問看護サービス等を展開

特集
2024年9月26日 13時04分

■JSH<150A>の会社概要

(2) 在宅医療事業

在宅医療事業では、精神疾患を抱える人を主たる対象者として同社の看護師職員等による訪問看護サービスのほか、精神科医療機関に対する各種コンサルティングサーサービスを提供している。訪問看護サービスとは、疾病または負傷により居宅にて継続して療養を受ける状態にある者に対して、居宅にて看護師等が行う療養上の世話または必要な診療の補助のことで、訪問介護とは異なり医療行為の有無が大きな違いとなる。特に同社は精神疾患者を対象とする訪問看護に特化していること、また精神科医療機関に対して訪問診療のコンサルティングサービス※を提供することで、これら医療機関から訪問看護を必要とする利用者を安定的に獲得できるWin-Winの関係を構築している点が特徴である。

※ 複雑な訪問診療制度や診療報酬体系等を医師に対して解説するとともに、訪問診療を実施する患者に対して同社の訪問看護サービスを活用してもらうなどの提案を行っている。

訪問看護は平均で月4~12回、1回30分以上で、1回の訪問による売上高は9,000円程度(30分)となる。精神科医療では、完治しにくい慢性疾患が多いことや、入退院を繰り返す患者が多いこと(退院後は再度訪問サービスの利用を再開)から、利用期間は比較的長くなる傾向にあり、安定性の高い収益構造となっている。医療保険が適用されるため、売上高は国民健康保険団体連合や社会保険診療報酬支払基金等からの診療報酬及び利用者本人からの診療報酬(自己負担分)となり、事業売上総利益率は40%程度となっている。

2024年6月末時点における事業拠点数は、訪問診療を支援している医療機関の周辺を中心に東京都12拠点、埼玉県、大阪府で各2拠点、北海道1拠点のほか、九州ではコルディアーレ農園の近隣に3拠点を有しており、全国で20拠点を展開している。また、常勤換算看護師数は135人でサービス利用者数は2,098人、1利用者当たり月間訪問件数は6.6回となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《EY》

提供:フィスコ

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