マイクロンが大幅高 AI需要が売上急増を牽引 価格設定の強さと市場シェア拡大=米国株個別
(NY時間09:34)(日本時間22:34)
マイクロン<MU> 112.06(+16.29 +17.00%)
マイクロン・テクノロジー<MU>が大幅高。前日引け後に6-8月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。粗利益率も予想を上回っている。ガイダンスも公表し、第1四半期の1株利益および売上高が予想を上回った。堅調なAI需要がデータセンター向けのDRAMと高帯域幅メモリ製品の売上急増を牽引した。
声明では「われわれは歴史上最高の競争優位性を備えて25年度を迎える。収益性も大幅に改善し、25年度には大幅な売上高を達成する見通しだ」と述べた。
同社は残酷な好不況のサイクルを生き延びた数少ない企業の1つ。これまでは需要変動により、安定した利益を維持することが困難だったが、今回の決算は同社が昨年の不況から脱しつつあることを示した。
アナリストはAI需要と同社の価格設定力に前向きな見方を示している。「同社の業績はAI関連製品の価格設定の強さと市場シェアの拡大によって牽引された。第1四半期のガイダンスは需給バランスがひっ迫する中で、価格設定が予想以上に持ち堪えており、最近引き下げられたコンセンサスを大幅に上回るものとなった」と評している。
(6-8月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.18ドル(予想:1.12ドル)
・売上高:77.5億ドル 93%増(予想:76.6億ドル)
・粗利益率(調整後):36.5%(予想:34.7%)
・営業利益(調整後):17.5億ドル(予想:15.8億ドル)
(9-11月・第1四半期見通し)
・1株利益(調整後):1.66~1.82ドル(予想:1.52ドル)
・売上高:85~89億ドル(予想:83.2億ドル)
・粗利益率(調整後):38.5~40.5%(予想:37.6%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース