サウスウエスト航空が上昇 25億ドルの自社株買いや第3四半期の売上高見通し上方修正=米国株個別
(NY時間12:59)(日本時間01:59)
サウスウエスト航空<LUV> 30.50(+2.11 +7.43%)
アメリカン航空<AAL> 11.67(+0.67 +6.05%)
デルタ航空<DAL> 51.32(+2.57 +5.27%)
ユナイテッド航空<UAL> 57.99(+3.88 +7.17%)
サウスウエスト航空<LUV>が上昇。同社はアクティビスト(物言う株主)のエリオットからの圧力にさらされているが、投資家説明会を前に25億ドルの自社株買い計画や主要な政策変更の詳細を発表した。
同社は来年末に指定席の販売を開始し、足元のスペースを広くとったプレミアム料金のオプションも導入する予定。また、手荷物料金を導入する計画はないとし、それは顧客へのロイヤリティを維持すると信じている手荷物は無料という方針を堅持するとした。また、7-9月期(第3四半期)の売上高見通しを上方修正し、さらに元幹部のフォルナーロ氏を取締役に迎えたと発表。
これにより同社は、自社の努力が功を奏していることを株主に納得させ、エリオットが提案している強硬策は必要ないことを示そうとしている。アナリストからは「同社がいつ、どの程度の株式を買い戻すか正確に予測するのは難しいが、全体的な見通しは明るく、現在の経営陣が主導権を握っていることは明らかだ」と述べた。
同社は新たな取り組みと高効率性により5億ドルのコスト削減を目指す追加策により、2027年までにEBITが40億ドル増加する見込みだとも発表。
また、無料手荷物2個という方針を維持する理由も説明。米航空会社でこのようなサービスを提供しているのは同社のみだが、この方針を廃止した場合、年間約3億ドルの損失を被ることになると予想しているという。手荷物料金による15億ドルの売上見込みよりも、市場シェアの喪失による損失の方が大きいと判断したようだ。この発表を受けて他の大手航空も上昇。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース