NY株式:NYダウは260ドル高、景気見通しが改善
米国株式市場は上昇。ダウ平均は260.36ドル高の42,175.11ドル、ナスダックは108.08ポイント高の18,190.29で取引を終了した。
予想を上回った経済指標を受けて、景気見通し改善に伴う買いに、寄り付き後、上昇。中国政府が成長目標達成のため財政支援強化する方針を示し需要回復見通しも支援材料となった。ナスダックは半導体のマイクロン(MU)の上昇がけん引。相場は終日堅調に推移し、終了した。セクター別では、素材、消費者サービスが上昇した一方、エネルギーが下落。
半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)は四半期決算で発表した見通しが予想を上回り、上昇。銀行のウェルズ・ファーゴ(WFC)は資産規模制限の解除に向けた見直しを連邦準備制度理事会(FRB)に要請したとの報道で、期待感に上昇した。
地銀のニュ―ヨーク・コミュニティー・バンコープ(NYCB)はアナリストが健全性回復を理由に投資判断を引き上げ、上昇。航空会社のサウスウエスト(LUV)は強い見通しが好感され、上昇。コーヒーチェーンを運営するスターバックス(SBUX)はアナリストの投資判断引き上げで、上昇した。コンサルティング会社のアクセンチュア(ACN)は四半期決算で、1株当たり利益、収入が予想を上回り、上昇。
サーバーメーカーのスーパー・マイクロ・コンピューター(SMCI)は不正会計疑惑を警告した空売り投資会社ヒンデンブルグ・リサーチレポートを受けて、司法省が同社の調査を実施しているとの報道が嫌気され売りが加速し一時取引が停止されるなど、大幅安となった。
会員制倉庫型卸売り・小売会社のコストコホールセール(COST)は取引終了後に四半期決算を発表。強弱まちまちの結果を受け、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》