外為サマリー:高市氏の得票トップを受け一時146円50銭まで上伸
27日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=146円26銭前後と前日の午後5時時点に比べて1円25銭程度のドル高・円安となっている。
自民党の麻生太郎副総裁が総裁選で高市早苗経済安全保障担当相を支持する意向を固めたと一部で報じられ、朝方は日銀の利上げ路線に否定的な見方を示している高市氏の勝利を見込んだドル買い・円売りが先行。日銀が追加利上げに動きにくくなる可能性が意識された。午前10時30分ごろに145円50銭台まで上伸したあとは伸び悩む場面もあったが、午後1時から党本部で国会議員の投票が始まると日経平均株価が上げ幅を広げるとともに円安が進行。午後2時ごろに1回目の投票で高市氏が得票トップになったことが明らかになると、円を売る動きが一段と活発化し、ドル円相場は午後2時20分すぎに146円50銭をつけた。ただ、その後は石破茂元幹事長との決戦投票の結果を見極めたいとして模様眺めムードが広がった。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1164ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0030ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=163円27銭前後と同1円80銭程度のユーロ高・円安で推移している。