【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、自民党総裁選を横目に思惑売買が活発化 (9月27日)
日経平均株価
始値 39108.27
高値 39829.56(15:00)
安値 38917.98(11:05)
大引け 39829.56(前日比 +903.93 、 +2.32% )
売買高 22億4955万株 (東証プライム概算)
売買代金 5兆6354億円 (東証プライム概算)
-----------------------------------------------------------------
■本日のポイント
1.日経平均は903円高と大幅続伸、3万9800円台に上昇
2.前日の米株式市場の上昇を背景に買い先行で半導体株などが高い
3.自民党総裁選を横目に思惑売買が活発化し後場に入り上昇幅拡大
4.レーザーテクや東エレク、ディスコ、アドテストが値を上げる
5.三菱重や川重、IHIが高く、東電HD、三菱商が買われる
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比260ドル高と反発した。米経済指標が景気の底堅さを示唆したことから景気敏感株を中心に買いが優勢となった。
東京市場では、日経平均株価は大幅続伸。自民党総裁選を横目に思惑売買が活発化し日経平均の上昇幅は900円を超えた。
前日の米株式市場が上昇した流れを受け、日経平均も値を上げてスタートし3万9000円台を回復した。しかし、その後は伸び悩み前場は小幅高で取引を終えた。ただ、後場に入ってから日経平均の上昇幅は急拡大。午後1時から投開票が始まった自民党総裁選では、高市早苗経済安全保障相と石破茂元幹事長が決選投票に進出した。第1回投票で最多得票となった高市氏は低金利政策の維持と積極財政を主張していることから、為替相場では1ドル=146円台に円安が進行し、株式市場でも買いが膨らんだ。自民党総裁選の決選投票の結果が判明するのは午後3時以降だが、日経平均の上昇幅は900円を超える高値引けとなり、7月中旬以来、約2ヵ月ぶりの水準に上昇した。半導体関連株や重工株などが高く、銀行株は安い。今日は9月末の配当権利落ち日で、日経平均株価を260円程度下押している。
個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>が高く、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>がしっかり。三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>、IHI<7013>が買い人気を集めた。ダイキン工業<6367>やファナック<6954>、SMC<6273>が値を上げた。東京電力ホールディングス<9501>や三菱商事<8058>も堅調だった。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>が安く、日本郵船<9101>、伊藤忠商事<8001>、KDDI<9433>、日本製鉄<5401>が値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、信越化 <4063>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約454円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、リクルート <6098>、武田 <4502>、第一三共 <4568>、ニチレイ <2871>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約25円。
東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)精密機器、(2)機械、(3)不動産業、(4)化学、(5)電気機器。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)石油石炭製品、(3)パルプ・紙、(4)鉱業、(5)鉄鋼。
■個別材料株
△ライスカレー <195A> [東証G]
キッズ・ティーンズ向け服飾雑貨の松村商店を子会社化へ。
△三機工 <1961> [東証P]
東海東京証券が投資判断を新規に買い推奨。
△テクノ菱和 <1965> [東証S]
25年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△Mipox <5381> [東証S]
省エネ補助金対象に自社製品が採択と発表。
△AIメカ <6227> [東証S]
自社株買いを発表。
△ファナック <6954> [東証P]
中国のバズーカ的景気刺激策起点の資金流入が続く。
△タングス <6998> [東証S]
上期業績予想を一転営業増益予想へ上方修正。
△日野自 <7205> [東証P]
カナダにおける集団訴訟で和解。
△助川電気 <7711> [東証S]
総裁選をにらみ核融合関連で急速人気化。
△ブシロード <7803> [東証G]
自社株買いを好感。
▼FフォースG <7068> [東証G]
6~8月期最終減益で失望売り。
▼オークワ <8217> [東証P]
既存店売上高の不振で25年2月期業績予想を下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)東邦鉛 <5707>、(2)日本マイクロ <6871>、(3)ミガロHD <5535>、(4)レーザーテク <6920>、(5)Jテック・C <3446>、(6)日本ペHD <4612>、(7)三越伊勢丹 <3099>、(8)GENOVA <9341>、(9)荏原 <6361>、(10)東エレク <8035>。
値下がり率上位10傑は(1)オークワ <8217>、(2)北越コーポ <3865>、(3)Aクリエイト <8798>、(4)セグエG <3968>、(5)新日本製薬 <4931>、(6)セントラルS <4801>、(7)スルガ銀 <8358>、(8)ビジョナル <4194>、(9)人・夢・技術 <9248>、(10)帝通工 <6763>。
【大引け】
日経平均は前日比903.93円(2.32%)高の3万9829.56円。TOPIXは前日比19.82(0.73%)高の2740.94。出来高は概算で22億4955万株。東証プライムの値上がり銘柄数は642、値下がり銘柄数は928となった。東証グロース250指数は675.75ポイント(14.10ポイント高)。
[2024年9月27日]
株探ニュース