アーム、インテルにプロダクト部門の買収を打診 インテルは拒否=米国株個別

材料
2024年9月28日 0時00分

(NY時間10:59)(日本時間23:59)

アーム<ARM> 145.25(-3.91 -2.62%)

インテル<INTC> 24.08(+0.16 +0.66%)

アーム<ARM>が業績不振のインテル<INTC>に対しプロダクト部門の買収を打診したが、インテル側から売却対象ではないとして拒否されていたことが明らかとなった。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。

アームはインテルの工場運営には関心を示さなかった。インテルにはパソコン、サーバー、ネットワーク機器用の半導体を販売するプロダクトグループと、製品の製造工場を運営するグループの2つの主要部門がある。

インテルは今年に入って業績が急速に悪化し買収対象となるとの観測が流れている。同社は経費削減のため1万5000人の人員削減や工場拡張計画の縮小、そして配当停止も発表した。同社は業績回復策の一環としてプロダクト部門を製造業務から切り離す予定。外部顧客や投資家獲得を目的とした動きだが、同時に分割の下地作りでもあるとも伝わっている。

アームは半導体設計の中核業務から拡大しようとしており、その一環としてPCやサーバーへの参入を目指している。インテルと合併すれば、アームの事業拡大を支援すると伴に、自社製品の販売に向けた動きに弾みを付けることができる。

アームは現在、顧客に技術と設計をライセンス供与して顧客がそれらを完成した部品にしているが、同社は完成品を提供する方向にかじを切っている。

インテルにはアポロ・グローバル<APO>からの出資話やクアルコム<QCOM>による買収観測が出ている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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