NY債券:米長期債相場は強含み、8月PCE価格指数は市場予想を下回る
27日の米国長期債相場は強含み。米商務省がこの日発表した8月個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比+2.2%にとどまり、7月実績の+2.5%から鈍化したことが利回り低下につながった。8月のコアPCE価格指数は前年比+2.7%で市場予想と一致。年内に0.50ポイント以上の追加利下げが実施される確率は特に変わらず。イールドカーブはスティープニング気配で推移。
CMEのFedWatchツールによると、27日時点で11月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.25-4.50%となる確率は54%程度。12月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が4.00-4.25%以下となる確率は78%程度。10年債利回りは3.791%近辺で取引を開始し、一時3.808%近辺まで上昇したが、米国市場の後半にかけて3.739%近辺まで低下。その後は下げ渋り、取引終了時点にかけて3.751%近辺で推移。
イールドカーブはスティープニング気配。2年-10年は19.50bp近辺、2-30年は54.60bp近辺で引けた。2年債利回りは3.56%(前日比:-6bp)、10年債利回りは3.75%(前日比-4bp)、30年債利回りは、4.10%(前日比:-3bp)で取引を終えた。
《MK》