外為サマリー:一時142円90銭台に下げ渋るも株安が重荷
30日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=142円69銭前後と前週末の午後5時時点に比べて50銭弱のドル安・円高となっている。
27日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=142円21銭前後と前日に比べて2円60銭程度のドル安・円高で取引を終えた。自民党総裁選で日銀の追加利上げに肯定的とみられる石破茂氏が勝利したことや、8月の米個人消費支出(PCE)物価指数でインフレの鈍化基調が示されたことが影響し、一時142円07銭まで軟化した。
ただ、急速にドル安・円高が進んだ反動で、この日の東京市場ではドルの買い戻しが先行。石破新総裁が29日に出演したテレビ番組で「緩和の方向性は維持しなければいけない」などと述べたことも円売りにつながったようだ。とはいえ、日経平均株価の大幅安が重荷となり、ドル円相場は朝方に142円95銭をつけたあとは戻りが鈍くなっている。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1171ドル前後と前週末の午後5時時点に比べて0.0040ドル弱のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=159円39銭前後とほぼ横ばいで推移している。