カーニバルが好決算も下落 第4四半期の成長減速を示唆=米国株個別
(NY時間11:16)(日本時間00:16)
カーニバル<CCL> 18.11(-0.44 -2.35%)
クルーズのカーニバル<CCL>が下落。取引開始前に6-8月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期のEBITDA見通しを上方修正している。ただ、株価は下落。第4四半期のEBITDAの見通しが僅かに下回ったほか、第4四半期の純イールドの見通しも5%増と成長の減速を示したことが嫌気されている模様。
アナリストは「今回の決算での需要減退を示す兆候はゼロでだが、欧州とアラスカにおける地域全体の幅広い強さを示唆している」と述べる一方、「課題は価格と船内での支出がいずれも1桁台半ばの増加に留まり、第4四半期の純イールドも4ー5%の増加見通しに留まっている点だ」と述べた。
(6-8月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.27ドル(予想:1.17ドル)
・売上高:7.90億ドル 15%増(予想:7.81億ドル)
・EBITDA(調整後):2.82億ドル(予想:2.67億ドル)
・利用可能下段ベッド日数:2520万日(予想:2520万日)
・乗客クルーズ日数:2810万日(予想:2799万日)
・輸送人数:390万人(予想:403万人)
・搭乗率:112%(予想:111%)
(9-11月・第4四半期見通し)
・EBITDA(調整後):約11.4億ドル(予想:11.5億ドル)
・利用可能下段ベッド日数:2400万日(予想:2400万日)
・純イールド:5%増
(通期見通し)
・EBITDA(調整後):60億ドル(従来:約58.3億ドル)(予想:59.1億ドル)
・利用可能下段ベッド日数:9560万日(従来:9540万日)(予想:9569万日)
【企業概要】
北米・オーストラリア・欧州・アジアで、クルーズ客船を運航する。カーニバル・クルーズ・ライン、プリンセス・クルーズ、ホーランド・アメリカ・ライン等のブランドのクルーズラインを展開し、世界中の旅行者向けに、様々な文化や言語に対応する特別なバケーション体験を提供する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース