注目銘柄ダイジェスト(前場):アダストリア、ローム、しまむらなど

市況
2024年10月1日 11時49分

KOA<6999>:1102円(-31円)

大幅続落。前日に25年3月期業績予想の下方修正を発表している。営業利益は従来予想の39億円から16億円、前期比51.7%減にまで引き下げ。自動車販売台数の伸び悩み、産業機器や民生機器市場もアジアの景気停滞で実需低迷が継続し、顧客の在庫調整が想定以上に続いていることから、抵抗器の需要回復は来期以降にずれ込む見通しとしている。第1四半期実績から下振れは想定線も、修正幅の大きさをネガティブ視する動きに。

アダストリア<2685>:3550円(+215円)

大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は99.2億円で前年同期比3.8%減となったが、前年同期の一時的な押し上げ効果の反動も要因となっており、会社計画は5億円程度上振れているもよう。コンセンサス水準も上振れとみられている。一部連結子会社が苦戦も、単体業績が想定以上に好調なようだ。また、明日には9月月次を発表予定だが、20日締め企業の状況から期待感も先行する状況とみられる。

ローム<6963>:1696円(+90円)

大幅反発。デンソーと半導体分野での提携の検討を開始することで合意と発表している。自動車の電動化や自動運転の高度化で半導体の重要性が増すなか、調達や共同開発といった分野での提携を想定しているもようだ。提携検討開始に伴い、デンソーでは同社株を一部取得する方針ともされている。半導体事業の業容拡大につながっていく可能性が高いとの期待感が先行している。

しまむら<8227>:8167円(+343円)

大幅反発。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は314億円で前年同期比4.1%増、第1四半期の同0.3%増に対して、6-8月期は168億円で同7.6%増と増益率は拡大へ。市場コンセンサスも5億円程度上振れたとみられる。販管費のずれ込みなど市場想定比上振れの要因となっているようだが、粗利益率などは順調に改善しており、今後も円安一服による採算改善が想定されることで、先行きへの期待感は高まる形になっている。

ティーガイア<3738>:2925円 ウ -

売り気配。米ベインキャピタルが非公開化を目指してTOBを開始すると発表している。TOB価格は2670円で前日終値を27%程度下回る水準となっている。買い付け予定数の下限は707万6300株、大株主の住友商事や光通信は、TOB成立後に実施する同社の自社株TOBに応募する予定となっているもよう。同社株価は再編観測の高まりから6月下旬以降に急騰しており、異例のディスカウントTOBとなる形に。

インバウンドPF<5587>:705円(+6円)

続伸。訪日外国人向け飲食店予約プラットフォームをオープンしたことを発表した。外国人へのサービス展開ノウハウ、および多数の訪日外国人顧客を有している同社と、既に飲食店の集客・予約サービスを展開している企業・飲食店が連携し、同社のwebメディアや各種サービスを通じて訪日外国人に向けたアプローチを行うことで、飲食店へのインバウンド集客および予約管理業務を支援する。あわせて、訪日外国人向けレンタカー予約サービス『Car Rental Japan』の提供を開始したことも発表している。

キッズバイオ<4584>:122円(0円)

もみ合い。子会社であるS-Quatreが獨協医科大学およびHOYA Technosurgicalと虚血性骨疾患に対する新たな治療法開発に関する共同研究契約を締結したことを発表した。本契約では、エスカトル独自の製法によるSHED(SQ-SHED)とHOTSが保有する骨充填剤技術を組み合わせ、臨床試験を想定した製剤化検討や、獨協医大にて臨床試験を想定した移植法検討などを行い、いまだ世界で治療法が確立されていない虚血性骨疾患に悩む患者のQOL改善の実現を目指すという。

F-ブレイン<3927>:699円(+12円)

もみ合い。ARPEGGIOとイチアールを2社同時に子会社化したと発表している。採用力・教育力を持つARPEGGIOと、事業運営における自動化・省力化ノウハウ及び独自ネットワークによる案件獲得力を有しフリーランスIT人材事業を展開するイチアールを子会社化することで、「採用」「教育」「営業」「運営」の各フェーズで独自の強みを持つIT人材ビジネス企業を4社有することとなる。それぞれの強みを相互で共有することで、各社の加速度的な成長とグループ全体のさらなる発展を実現できるとしている。

《ST》

提供:フィスコ

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