東京株式(前引け)=反発、円安など追い風に買い戻し優勢
1日前引けの日経平均株価は前営業日比556円78銭高の3万8476円33銭と反発。前場のプライム市場の売買高概算は9億8453万株、売買代金概算は2兆1006億円。値上がり銘柄数は1126、対して値下がり銘柄数は463、変わらずは53銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、前日の急落の反動で目先筋の買い戻しやリバウンド狙いの押し目買いが優勢となり、日経平均を押し上げる格好となった。前日の米国株市場でNYダウやS&P500指数が小幅ながら上昇しいずれも最高値を更新したほか、外国為替市場ではドルが買い戻され、一時1ドル=144円台をつけるなど円安方向に振れたことが全体相場に追い風となった。日経平均の上げ幅は一時700円を超える場面もあったが、前引け時点ではやや伸び悩んでいる。個別では防衛関連株への買いが目立っている。ただ、売買代金上位の銘柄中心にやや偏った買われ方で、前引け時点の値上がり銘柄数は全体の7割に届かなかった。
個別では売買代金で断トツとなった三菱重工業<7011>が大幅高に買われたほか、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置大手も高い。川崎重工業<7012>、IHI<7013>なども物色人気となった。フジクラ<5803>、さくらインターネット<3778>への買いも目立つ。三井E&S<7003>は値上がり率トップに買われた。半面、メルカリ<4385>が冴えず、ニトリホールディングス<9843>も売りに押された。SHIFT<3697>、資生堂<4911>が値を下げ、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>は大幅安、楽天銀行<5838>も利食われた。