外為サマリー:一時144円40銭台に上昇、日銀追加利上げ観測が後退
1日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=144円26銭と、前日の午後5時時点に比べ1円89銭程度のドル高・円安となっている。
朝方に日銀は9月19~20日に開催した金融政策決定会合の主な意見を公表した。このなかで、金融資本市場が不安定な状況で利上げをすることはないとの意見や、緩和的な金融環境を粘り強く続ける我慢の局面、などと指摘する意見があり、市場では日銀が利上げに前のめりではないとの受け止めが広がった。月初とあって実需によるドル買い・円売り観測が広がるなか、自民党の石破茂新総裁の誕生を受けた日本株の急落が一服したことも、ドル円相場を下支えする要因となった。朝方にドル円相場は143円台前半で推移していたが、午後に入り一時144円40銭台まで上昇する場面があった。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1137ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0039ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=160円67銭前後と同1円55銭程度のユーロ高・円安で推移している。