【市場反応】米9月ISM製造業景況指数は予想下回る、JOLTは増加、ドル軟調
全米供給管理協会(ISM)が発表した9月ISM製造業景況指数は47.2と、8月から上昇予想に反し同水準にとどまった。支払い価格は48.3と、予想外に昨年12月来で初めて50を割り込みインフレ鈍化を証明。雇用は43.9と、8月の46から低下し4カ月連続の50割れとなった。
米8月JOLT求人件数は804万件と、予想を上回り予想外に800万台となり労働市場の底堅さが証明された。
米8月建設支出は前月比-0.1%と、予想外に3カ月連続でマイナスとなった。
予想を下回ったISM製造業景況指数や建設支出も予想を下回ったほか、中東地政学的リスク上昇もあり米国債相場は続伸。10年債利回りは3.69%まで低下した。
ドル・円は144円から142円98銭まで下落。ユーロ・ドルは1.1059ドルの安値から1.1080ドルへ反発。ポンド・ドルは1.3292ドルの安値から1.3304ドルへ反発した。
【経済指標】
・米・8月建設支出:前月比-0.1%(予想:+0.2%、7月:-0.5%←-0.3%)
・米・8月JOLT求人件数:804万件(予想:769.3万件、7月:771.1万件←767.3万件)
・米・9月ISM製造業景況指数:47.2(予想:47.5、8月:47.2)
・米・8月製造業PMI改定値:47.3(予想:47.0、速報値:47.0)
《KY》