NY為替:中東地域における地政学的リスク上昇でリスクオフ
1日のニューヨーク外為市場でドル・円は144円05銭から142円98銭まで下落し、143円56銭で引けた。米9月ISM製造業景況指数が予想を下回ったため長期金利低下に伴うドル売りが優勢となった。イランによるイスラエルに対するミサイル攻撃開始が報じられると、中東地政学的リスク上昇を警戒したリスク回避の円買い、安全資産としての米国債が買われ、金利がさらに低下し、ドル売りが加速した。
ユーロ・ドルは1.1088ドルから1.1046ドルまで下落し、1.1067ドルで引けた。ユーロ圏9月消費者物価指数が欧州中央銀行(ECB)の目標2%を割り込んだほか、レーン・フィンランド中銀総裁がユーロ圏のインフレ率鈍化で、10月の理事会で利下げを正当化する理由が増えていると述べたため追加利下げを織り込むユーロ売りが加速。ユーロ・円は、159円62銭から158円38銭まで下落した。ポンド・ドルは1.3328ドルから1.3237ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8482フランから0.8432フランのレンジで上下に振れた。
《MK》