三井不など不動産株が軒並み高、石破首相発言による早期利上げ観測後退で買い戻し
三井不動産<8801>や三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など不動産株が軒並み高となっている。石破茂首相は日銀の植田和男総裁と2日夕に面会した。面会後、石破首相は日銀の金融政策について「追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」との考えを記者団に述べたと伝わっている。これまで石破首相は金融政策の正常化に対し一定の理解を示していた。株式市場では石破首相の発言のトーンが変化したと受け止め、早期の追加利上げによる市中金利の上昇期待が後退。金利上昇が事業環境にマイナスとなるとみられている不動産株を買い戻す流れが強まったようだ。東京建物<8804>や東急不動産ホールディングス<3289>なども堅調に推移している。