【市場反応】米9月ISM非製造業景況指数は1年半ぶり高水準、ドル高
全米供給管理協会(ISM)が発表した9月ISM非製造業景況指数は54.9と、7月51.5から予想以上に上昇し、昨年2月来で最高となった。3カ月連続で50を上回り活動拡大となった。
米8月耐久財受注改定値は前月比0%と、速報値から修正なく前月の9.8から伸び鈍化。輸送用機器除いた耐久財受注改定値は前月比+0.5%と、予想通り速報値から修正なく前月のマイナスからプラス改善し昨年12月来で最大の伸びとなった。国内総生産(GDP)の算出に用いられる製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値は前月比-0.1%と、予想外に速報値+0.1%からマイナスに下方修正され7月に続き2カ月連続のマイナスとなり、GDPにマイナスに寄与する。
米8月製造業受注は前月比-0.2%と、予想外に7月+4.9%から再びマイナスに落ち込んだ。
事前に発表された米9月サービス業PMI改定値は55.2と、予想外に速報値55.4から下方修正され、8月の55.7から低下。ただ20カ月連続で50を上回り拡大を維持。総合PMI改定値は54.0と、速報値54.4から予想以上に下方修正された。
米・9月ISM非製造業景況指数がほぼ1年半ぶりの高水準となったため景気見通しが改善し長期金利上昇に伴うドル買いが強まった。米10年債利回りは3.83%まで上昇。ドル・円は146円50銭付近から147円17銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.1047ドルから1.1017ドルまで下落。ポンド・ドルは1.3092ドルまで下落後も9月12日来の安値圏でもみ合った。
【経済指標】
・米・9月ISM非製造業景況指数:54.9(予想:51.7、7月:51.5)
・米・8月耐久財受注改定値:前月比0%(予想:0.0%、速報値:0.0%)
・米・8月耐久財受注(輸送用機器除く)改定値:前月比+0.5%(予想:+0.5%、速報値:+0.5%)
・米・8月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)改定値:前月比-0.1%(速報値:+0.1%)
・米・8月製造業受注:前月比-0.2%(予想:+0.1%、7月:+4.9%←+5.0%)
・米・9月サービス業PMI改定値:55.2(予想:55.4、速報値:55.4)
・米・9月総合PMI改定値:54.0(予想:54.3、速報値:54.4)
《KY》