ISM非製造業景気指数、23年2月以来の高水準
*ISM非製造業景気指数(9月)23:00
結果 54.9
予想 51.5 前回 51.5
景況指数 59.9(53.3)
新規受注 59.4(53.0)
雇用 48.1(50.2)
入荷水準 52.1(49.6)
仕入価格 59.4(57.3)
輸出 56.7(50.9)
輸入 52.7(50.3)
()は前回
きょうは9月のISM非製造業景気指数が発表され、54.9と予想を上回り2023年2月以来の高水準となった。受注が相次ぎ、企業活動が活発化したことが寄与した。新規受注は2023年1月以来の大幅な伸びを示していた。また、景況指数が4カ月ぶりの高水準になったこともあり、第3四半期末の景気が堅調な足取りであったことを示唆している。
個人消費が堅調でサービス部門が引き続き景気拡大を支えており、本日の指標を受けて11月FOMCで利下げ幅は0.25%ポイントに縮小される可能性が高いとの指摘も出ている。しかし、多くのデータがまだ控えているほか、港湾ストライキも不確定要素だと記述した。ストが長引けば、11月の大統領選と同様に多くの産業に影響を及ぼす可能性がある。
9月は不動産や企業マネジメント・サポートサービス、宿泊・飲食サービスなどを中心に12業種が活動拡大を報告した。
調査委員会のミラー委員長は「力強い成長を指数は示しており、調査対象企業のコメントも概ねそれを裏付けている。しかし、政治的な不確実性に対する懸念は前月よりも強くなっている」と指摘した。また、「サプライチェーンの安定が続く中、供給品の価格設定が依然として課題となっている。利下げは歓迎されたが、労働コストと労働力の確保は、ほとんどの業界で引き続き懸念事項となっている」と指摘した。
ミラー委員長は雇用指数の低下について、レイオフの増加よりもむしろ、労働者を増やす企業の割合減少を反映したものだと語っている。