【市場反応】米9月雇用統計、ポジティブサプライズで50BPの利下げ観測後退、ドル急伸
米労働省が発表した9月雇用統計で9月失業率は4.1%と、予想外に8月4.2%から低下し、6月来の低水準となった。非農業部門雇用者数は前週比+25.4万人と、伸びは8月+15.9万人から予想以上に拡大し3月らいで最大。8月分は15.9万人へ、+14.2万人から、7月分は+14.4万人と8.9万人からそれぞれ上方修正された。2カ月間総合で7.2万人の上方修正となった。
平均時給は前月比+0.4%と、前月の+0.5%から伸び鈍化も予想を上回った。前年比では+4.0%と、伸びは予想外に拡大し5月来で最大。労働参加率は62.7%と、予想や前月分に一致。不完全雇用率(U6)は7.7%と、7.9%から低下した。
強い結果を受け連邦準備制度理事会(FRB)の11月連邦公開市場委員会(FOMC)での50ベーシスポイントの利下げ観測は後退。米国債相場は大幅続落し、米10年債利回り3.96%まで上昇し利下げ前の水準を回復。ドル買いも加速し、ドル・円は146円50銭から148円48銭まで上昇し、8月16日来の高値を更新した。ユーロ・ドルは1.1030ドルから1.0961ドルまで下落し、8月15日来の安値を更新。ポンド・ドルは1.3175ドルから1.3085ドルまで下落した。
【経済指標】
・米・9月失業率:4.1%(予想:4.2%、8月:4.2%)
・米・9月非農業部門雇用者数:+25.4万人(予想:+15.0万人、8月:+15.9万人←+14.2万人)
・米・9月平均時給:前年比+4.0%(予想:+3.8%、8月:+3.9%←+3.8%)
《KY》