オキサイドが逆行高、政府による量子暗号通信の実用化支援報道で同社技術への注目度高まる
オキサイド<6521>が全体下げ相場に逆行し5日ぶり反発に転じている。光学分野における酸化物単結晶やレーザー光源、光デバイス開発で独自技術を持つニッチトップだが、次世代パワー半導体分野に注力姿勢をみせるほか、量子もつれ光源モジュールなど量子暗号通信分野への展開も図っている。そうしたなか、総務省が2025年にも量子暗号通信の実用化支援を始めると8日付日本経済新聞が報じており、国策支援の動きが強まるサイバー防衛関連の一角として注目度が高まった。株式需給面では行使価額修正条項付新株予約権の発行などが嫌気され8月初旬に急落に見舞われたが、時価は年初につけた高値3220円から46%前後も水準を切り下げていることもあって、リバウンド狙いの買いが優勢となった。