キャッサバが上昇 アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ=米国株個別
(NY時間11:48)(日本時間00:48)
キャッサバ<SAVA> 27.62(+2.21 +8.68%)
バイオ医薬品のキャッサバ・サイエンシズ<SAVA>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を116ドルとした。前日終値から4.5倍高い水準。経営陣が提供した最新情報を反映させたとしている。
アルツハイマー病治療薬(AD)の臨床試験結果に関する同社の発表に関する証券取引委員会(SEC)の調査について、同社は先月和解が成立したと伝えており、これは同社株の上昇を長期的に阻む可能性のある論争に終止符を打つものだとしている。
現在の焦点は同社のアルツハイマー薬「シムフィラム」の「RETHINK-ALZ試験」および「REFOCUS-ALZ試験」に戻っており、年末までに発表予定の52週間の「RETHINK-ALZ」の臨床試験(第3フェーズ)の結果、および来年半ばに発表予定の76週間の「REFOCUS-ALZ」の結果は、ポジティブな触媒となるはずだと述べている。
これらの臨床試験の結果から、シムフィラムが軽度および中等度のアルツハイマー病患者において、6カ月以上の治療期間に渡って持続的に病状の進行を抑制する初の薬剤となる可能性があることが示されることを期待しているとも述べた。
【企業概要】
神経変性疾患の検出と治療法の開発に取り組むバイオテクノロジー会社。アルツハイマー病患者の脳内の重要なタンパク質を除去せず、安定化させることに基づいた経口型治療薬候補の臨床試験を進めるほか、少量の血液サンプルからアルツハイマー病の存在を検出する診断候補薬の開発を進める。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース