米国株見通し:下げ渋りか、明日のCPIにらみ様子見も
(13時30分現在)
S&P500先物 5,790.75(-9.75)
ナスダック100先物 20,243.50(-55.00)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は40ドル安。米金利は底堅く、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。
8日の主要3指数は反発。序盤の下押し圧力も終盤は堅調地合いとなり、ダウは126ドル高の42080ドルと再び42000ドル台に乗せた。イスラム教シーア派組織ヒズボラに対するイスラエルの攻撃が激化し、中東の緊張による売りが先行。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)当局者の見解を受け年末にかけての利下げ継続に期待が高まった。長期金利の低下とともにハイテクや消費、景気敏感を中心に買いが強まり、相場を押し上げた。
本日は下げ渋りか。イスラエルのイランへの報復が警戒されるなか、恐怖指数(VIX)の高止まりなら売りが出やすい。ただ、前週末の強い雇用統計でソフトランディングへの期待は継続。また、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では大幅利下げに慎重ながらも緩和的な政策方針が示されれば、買いを後押しする要因に。もっとも、明日発表の消費者物価指数(CPI)は一段の低下が予想されているものの、過度な買いは抑制されそうだ。
《TY》