今日の為替市場ポイント:株高や米長期金利の上昇を受けてドルは底堅い動きを保つ可能性
9日のドル・円は、東京市場では148円01銭から148円65銭まで反発。欧米市場では148円48銭から149円36銭まで続伸し、149円32銭で取引終了。本日10日のドル・円は主に149円台で推移か。米長期金利の上昇や株高を受けてドルは底堅い動きを維持する可能性がある。
米連邦準備制度理事会(FRB)が10月9日公表した連邦公開市場委員会(FOMC)会合の議事要旨(9月開催分)によると、参加者の大多数が0.5ポイントの大幅利下げで金融緩和政策を開始することを支持していたことが判明した。参加者の多くは金融政策のスタンスの再調整により、最近のインフレや労働市場の指標とより整合性のあるものになると指摘していたようだ。ただ、9月時点の決定が将来における利下げペースを定めるものではないとの点で幅広い合意があったこともわかった。市場参加者の間からは「雇用情勢が悪化しない場合、11月と12月に0.25ポイント(合計0.5ポイント)の追加利下げが実施される可能性が一段と高くなった」との声が聞かれている。一部の市場参加者は利下げ休止の可能性があると指摘しているが、サービス価格などの上昇率は鈍化しつつあるため、0.25ポイントの利下げが2025年も何度か実施される可能性が高いと予想される。
《CS》