東京株式(前引け)=続伸、米株高追い風も商い低調のなか伸び悩む
10日前引けの日経平均株価は前営業日比117円09銭高の3万9395円05銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は7億7188万株、売買代金概算は1兆7903億円。値上がり銘柄数は517、対して値下がり銘柄数は1069、変わらずは58銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は前日の米株高や外国為替市場でのドル高・円安を背景に朝方は大きく買いが先行したが、その後に日経平均は伸び悩む展開を強いられた。一部の日経平均寄与度の高い銘柄に買いが入り、指数押し上げ効果をもたらしている。ただ、個別には利益確定の動きが目立ち、値下がり銘柄数が1000を超えるなど値上がり数を大幅に上回っており、マーケットのセンチメントはむしろ弱気優勢となっている。売買代金は1兆7000億円台にとどまるなど低調。
個別では売買代金上位の銘柄に値を下げるものが多い。レーザーテック<6920>やディスコ<6146>などの半導体製造装置関連が軟調なほか、三菱重工業<7011>も売りに押された。イオン<8267>の下げが目立っている。このほか、ラウンドワン<4680>が急落、ミガロホールディングス<5535>も大幅安。半面、ソフトバンクグループ<9984>が商いを伴い高く、ファーストリテイリング<9983>もしっかり。トヨタ自動車<7203>も頑強な値動き。ライオン<4912>が急伸をみせ、三光合成<7888>も大幅高。リソー教育<4714>も物色人気となった。