ダウ平均は反落 米CPIと米新規失業保険申請件数にネガティブな反応=米国株序盤

市況
2024年10月10日 23時48分

NY株式10日(NY時間10:48)(日本時間23:48)

ダウ平均   42367.01(-144.99 -0.34%)

ナスダック   18251.75(-39.87 -0.22%)

CME日経平均先物 39300(大証終比:-10 -0.03%)

きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。取引開始前に発表になった9月の米消費者物価指数(CPI)と米新規失業保険申請件数を受けて米株式市場はネガティブな反応を示している。

米CPIは予想を若干上回り、最近のインフレ圧力低下の一服感を示す内容となった。一方、米新規失業保険申請件数は予想を大きく上回り、雇用の冷え込みを示す内容となっている。ハリケーンの影響も指摘されているが、先週の力強い米雇用統計と合わせて労働市場の基調をFRBが正確に把握するのを複雑にしている。

米CPIについて市場では、11月の0.25%ポイントの利下げを正当化する内容との声も聞かれる。特にコア指数の上昇を指摘しているが、市場やFRBを心配させるほどの内容ではなく、市場の一部で出ている据え置きまではないとも述べている。

いずれにしろ、ソフトランディングを期待している米株式市場にとっては、どちらも歓迎できる内容ではないようだ。

また、取引開始前に発表になったデルタ航空<DAL>の決算が弱く、航空株か全般的に下落していることもムードを重くしている。デルタ航空はガイダンスで第4四半期の1株利益の見通しが予想を下回ったほか、通期の1株利益も、従来予想の中間値に留まるとしている。 今回の決算は厳しい夏場の旅行シーズンからの回復が遅れていることを示唆していた。

ファイザー<PFE>が下落。アクティビスト(物言う株主)のスターボードが同社株を大量保有し話題となっているが、スターボードは同社の元幹部リード氏とダメリオ氏に協力を打診したとしていた。しかし、両氏はアクティビスト・キャンペーンには関与しないことを決定したと表明。

携帯向けチップメーカーのスカイワークス<SWKS>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げた。来年の販売台数の増加はより緩やかなものになると見込んでいるという。

医療機器の10Xジェノミクス<TXG>が大幅安。前日引け後に7-9月期(第3四半期)の暫定決算を公表し、売上高を1.52億ドルと見込み、予想を下回っていた。

エナジードリンクのセルシウス<CELH>が大幅続伸。全米コンビニエンスストア協会のトレードショー後にアナリストから好意的なコメントが寄せられた。

デルタ航空<DAL> 50.57(-0.26 -0.51%)

ファイザー<PFE> 29.75(-0.45 -1.47%)

スカイワークス<SWKS> 95.56(-2.24 -2.29%)

10Xジェノミクス<TXG> 15.53(-5.28 -25.37%)

セルシウス<CELH> 34.08(+3.57 +11.68%)

アップル<AAPL> 228.14(-1.40 -0.61%)

マイクロソフト<MSFT> 414.85(-2.61 -0.63%)

アマゾン<AMZN> 186.67(+1.50 +0.81%)

アルファベットC<GOOG> 163.31(+0.25 +0.16%)

テスラ<TSLA> 238.88(-2.17 -0.90%)

メタ<META> 585.24(-5.27 -0.89%)

AMD<AMD> 169.70(-1.32 -0.77%)

エヌビディア<NVDA> 134.50(+1.85 +1.39%)

イーライリリー<LLY> 914.26(-5.48 -0.60%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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