話題株ピックアップ【夕刊】(1):コシダカHD、竹内製作所、ファストリ

注目
2024年10月11日 15時13分

■コシダカHD <2157>  1,133円  +150 円 (+15.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

コシダカホールディングス<2157>がストップ高。同社は10日の取引終了後、24年8月期の連結決算発表にあわせ、25年8月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比12.3%増の710億5700万円、最終利益予想は同11.3%増の74億9900万円とした。2ケタの増益予想でかつ最高益を更新する見通しを示したほか、年間配当予想は同6円増配の24円としており、ポジティブ視されたようだ。カラオケ事業では高稼働が期待できる首都圏や、近畿・中京エリアに加え、出店余地の高いエリアへの出店を進め、既存店舗においてリロケーションによる大型化・効率化を進める方針。同事業の売上高は前期比12.2%増の687億4700万円、セグメント利益は同11.2%増の127億7800万円を計画する。24年8月期の売上高は前の期比15.8%増の632億6300万円、最終利益は同5.2%減の67億3500万円だった。

■サムティHD <187A>  3,080円  +285 円 (+10.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

東京証券取引所は11日、サムティホールディングス<187A>株式の売買を午後2時20分から一時停止した。理由は「公開買付に関する報道の真偽等の確認のため」。東洋経済オンラインは同日、「東証プライム上場の不動産会社『サムティホールディングス(HD)』を、シンガポール系の投資ファンド『ヒルハウス』がTOB(株式公開買い付け)によって買収する方針を固めたことが東洋経済の取材でわかった」と報じた。買収額は約1000億円で、TOB成立後にサムティHDは上場廃止となると伝えている。

■酉島製作所 <6363>  2,817円  +234 円 (+9.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

酉島製作所<6363>が大幅反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「産業用ポンプのビジネスが活況に沸いている」と報じられており、なかで同社について北アフリカからの受注が相次いでいると紹介されたことが好材料視されたようだ。記事によると、アルジェリアの海水淡水化プラント向けのほか、カーボベルデやモロッコからも受注のメドが立っているという。北アフリカ諸国では数年前から大規模な再エネプロジェクトが立ち上がり、電力を自前で確保できるようになった各国が慢性的な水不足のために海水淡水化に乗り出したことが商機につながっているようだ。

■竹内製作所 <6432>  4,705円  +325 円 (+7.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

竹内製作所<6432>は続急騰。10日の取引終了後、25年2月期の連結業績予想について、営業利益を385億円から445億円(前期比26.1%増)へ、純利益を275億円から300億円(同14.7%増)へ上方修正したことが好感された。上期において、欧州だけではなく北米でも建設機械の需要が減速しており、販売台数が欧米ともに想定を下回ったことから、売上高は2240億円から2155億円(同1.4%増)へ下方修正した。ただ、海上運賃の減少や為替の円安影響などで、利益は計画を上回る見通しという。なお、第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高1096億600万円(前年同期比4.2%増)、営業利益248億6700万円(同46.5%増)、純利益168億5400万円(同33.0%増)だった。同時に、上限を200万株(発行済み株数の4.19%)、または70億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は10月11日から来年1月31日までで、株価水準や資本効率などを勘案し、株主への一層の利益還元を行うことが目的という。

■チヨダ <8185>  1,161円  +78 円 (+7.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

チヨダ<8185>が大幅高で3連騰。靴専門店を全国展開しており、靴を靴ベラなしで簡単に履ける「スパットシューズ」が消費者ニーズを捉え大ヒット、収益に大きく貢献している。10日取引終了後、25年2月期上期(24年3~8月)の業績予想の修正を発表、営業利益は従来見通しの10億円から16億1400万円(前年同期比74%増)予想に大幅増額しており、これを手掛かり材料に上値を見込んだ投資資金が流入した。同社の株価は2020年7月以来約4年3カ月ぶりの高値水準にあるが、時価換算で3%近い配当利回りにもかかわらず、PBRが0.7倍台と割安感が強く、ファンダメンタルズ面との比較で一段の上値余地が意識されている。

■SHIFT <3697>  15,650円  +1,000 円 (+6.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

SHIFT<3697>が急騰。ソフトが正常に動作するかを確認するソフトウェアテストサービスを主力に手掛けるが、足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移している。10日取引終了後に25年8月期の業績予想を発表、営業利益は前期比28%増の135億円を見込んでおり、過去最高利益を更新する見通し。これを評価する形で投資資金が流入した。

■ファーストリテイリング <9983>  54,490円  +3,130 円 (+6.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

ファーストリテイリング<9983>が3日続伸。10日の取引終了後に発表した25年8月期の連結業績予想で、売上高3兆4000億円(前期比9.5%増)、営業利益5300億円(同5.8%増)、純利益3850億円(同3.5%増)と前期に続き過去最高更新を見込み、年間配当予想を前期比50円増の450円としたことが好感された。引き続き海外ユニクロ事業を中心に出店を強化する計画で、グローバルでの事業拡大が継続する見通し。特に東南アジア・インド・豪州地区や北米、欧州で大幅な増収増益を見込んでおり、海外ユニクロ事業が業績を牽引する。想定為替レートは1ドル=144円90銭(前期150円90銭)を見込む。なお、24年8月期決算は、売上高3兆1038億円(前の期比12.2%増)、営業利益5009億400万円(同31.4%増)、純利益3719億9900万円(同25.6%増)だった。

■いちご <2337>  384円  +22 円 (+6.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

いちご<2337>が4日ぶりに急反発した。同社は10日の取引終了後、取得総数1700万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.88%)、取得総額60億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。株主還元姿勢を好感した買いが入ったようだ。取得期間は10月11日から2025年4月30日までとする。あわせて開示した25年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算は、売上高が前年同期比37.0%増の362億9500万円、営業利益が同25.0%増の68億5500万円、最終利益が同36.9%減の53億6500万円だった。

■MonotaRO <3064>  2,500円  +141.5 円 (+6.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

MonotaRO<3064>が3日ぶりに急反発した。同社が10日の取引終了後に発表した月次業績によると、9月度の売上高は前年同月比12.9%増の227億7600万円となった。増収基調を継続しほか、増収率は8月の9.7%を上回っており、好感されたようだ。新規の顧客獲得数は8万9900アカウントとなった。前年の9月に比べて、営業日数は1日少ない19日だった。なお、四半期末月の売り上げには海外からのロイヤルティー収入を含んでいる。

■フジクラ <5803>  5,456円  +286 円 (+5.5%)  本日終値

フジクラ<5803>が商い増勢のなか大幅高、今週9日につけた上場来高値5423円を上回り最高値街道に復帰した。電線メーカー大手でフレキシブルプリント基板では世界屈指のシェアを有するほか、データセンター向け光ファイバーや光コネクターでも高い商品競争力を誇る。生成AI市場の拡大が世界的に顕著となっており、AIサーバーとそれを設置するデータセンター建設需要が今後も一段と加速することが予想される状況にある。そうしたなか、同社が製造する光ファイバーや光コネクター関連の受注残が高水準に積み上がっている状況にあり、今後の収益上乗せ要因として意識されている。25年3月期業績予想は営業利益段階で前期比28%増の890億円と急伸し過去最高利益更新が見込まれているが、市場では更に大幅な増額余地があるという見方が強いようだ。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.