15日の株式相場見通し=4日続伸、米株高受け4万円大台乗せも
15日の東京株式市場は日経平均株価が4日続伸しフシ目の4万円大台を回復する可能性がある。祝日をはさんで3連休明けとなる東京市場だが、この間に欧米株が揃って上値指向を示しており、世界的な株高基調に合流する展開が想定される。前日の欧州株市場は主要国の株価指数が総じて上昇、独DAXは約2週間ぶりに史上最高値を更新した。引き続き中国における財政出動による景気刺激策への期待感がマーケット心理を強気に傾けている。また、米国株市場では米経済がソフトランディングするとの見方が強まるなか、ハイテクセクターなど主要企業の好決算への期待が株価を押し上げる格好となった。NYダウは連日で最高値を更新し、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も上値追い基調が鮮明で最高値更新まであと一歩に迫っている。この日に講演したウォラーFRB理事は、米景気が想定以上に堅調であることに言及する一方、来年にかけて緩やかな政策金利引き下げを続けることに前向きな発言を行い、これもポジティブ視されている。東京市場では前週末まで日経平均が3営業日続伸で3万9000円台後半まで水準を切り上げてきたが、きょうは目先筋の利食いをこなし、4万円台に乗せることができるかどうかが注目される。外国為替市場では一時1ドル=150円近辺までドル高・円安が進んでおり、これは輸出セクターを中心に追い風となる。また、前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>やアプライド・マテリアルズ<AMAT>といった半導体主力銘柄が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が上昇したことは東京市場の同関連株にも投資資金を誘導しそうだ。
14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比201ドル36セント高の4万3065ドル22セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同159.748ポイント高の1万8502.685だった。
日程面では、きょうは8月の鉱工業生産・確報値など。海外では9月の英失業率、10月の欧州経済研究センター(ZEW)独景気予測指数、8月のユーロ圏鉱工業生産、10月の米NY連銀製造業景況指数など。