富士ソフトが急伸、ベインが富士ソフトに1株9450円でTOBを正式に提案
富士ソフト<9749>が急伸している。前週末11日、米投資ファンドのベインキャピタルが富士ソフトに対し、非公開化を目的とした法的拘束力を持つ買収提案を実施したと発表した。富士ソフトからの賛同を得ることなどを前提とし、株式公開買い付け(TOB)を10月下旬をめどに始めることを想定。TOB価格は1株9450円に設定した。富士ソフトに対しては米KKR<KKR>が1株8800円でTOBを開始しているが、これを上回るTOB価格を提示した。ファンド勢による買収合戦に伴い、TOB価格が引き上げられるとの思惑から、買い注文が集まったようだ。ベインキャピタルが開始を予定するTOBでは買付予定株式数の下限と上限を設定しない方針。富士ソフトは15日、ベインキャピタル側の発表についてコメントを発表。提案について検討を行ったうえで、決定事項があれば速やかに開示するとした。