サムティHDが大幅に3日続伸、ヒルハウスによるTOB価格3300円にサヤ寄せ
サムティホールディングス<187A>が大幅に3日続伸し新高値をつけた。オルタナティブ資産運用を手掛ける投資ファンドのヒルハウス・インベスト・マネジメントが前週末11日の取引終了後、サムティHDに対し1株3300円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。サムティHDの株価はTOB価格にサヤ寄せする動きをみせている。買付予定数の下限は1512万7400株で、上限は設定していない。買い付け期間は10月15日から11月26日まで。TOB成立後、所定の手続きを経てサムティHDは上場廃止となる見通し。不動産資産の開発・運営・管理を手掛けるサムティHDはTOBに対し賛同の意見を表明した。ヒルハウスを戦略的パートナーとして選定し成長を図る方針。東京証券取引所は11日、サムティHDを監理銘柄(確認中)に指定した。
今回のTOBの発表に先立ち、東洋経済オンラインは11日の取引時間中、「東証プライム上場の不動産会社『サムティホールディングス(HD)』を、シンガポール系の投資ファンド『ヒルハウス』がTOB(株式公開買い付け)によって買収する方針を固めたことが東洋経済の取材でわかった」と報じた。これを受け、東証はサムティHD株式の売買を同日午後2時20分から終日停止する措置をとった。