バンカメが決算受け上昇 バランスシートの堅調さを維持=米国株個別
(NY時間09:53)(日本時間22:53)
バンカメ<BAC> 42.81(+0.90 +2.15%)
バンカメ<BAC>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、純受取利息(NII)は減収となったものの予想を上回ったほか、トレーディング部門も変動が激しかったことから、予想を上回る収入を獲得した。債券・為替・商品(FICC)や株式も好調だった。また、投資銀行業務も予想を上回る業績を達成し、ディールメイキングの回復が定着しつつある兆しを見せている。モイニハンCEOは声明で「投資銀行業務と資産運用の手数料および販売収益の伸びが利益に貢献した」と述べた。
投資銀行業務の収入は15%増加し、取引の活発化で予想を上回る結果となった。M&Aの助言手数料は14%減少したが、予想ほどではなかった。株式および債券発行による収入はそれぞれ16%と37%増加。
同銀の業績はFRBがほぼ5年ぶりに借入コストの引き下げに着手する中、米消費者および企業の現状を改めて示すものとなった。地政学的な緊張や米大統領選挙を控え、不確実性は残るものの、金融機関のバランスシートは全体として堅調さを維持している。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益:0.81ドル(予想:0.76ドル)
・経常収益:255.0億ドル(予想:253.2億ドル)
純受取利息(NII) 139.7億ドル(予想:139.0億ドル)
トレーディング:49.4億ドル(予想:45.7億ドル)
FICC:29.4億ドル(予想:27.7億ドル)
株式:20.0億ドル(予想:18.1億ドル)
ウェルス・マネジメントおよび投資管理:57.6億ドル(予想:56.3億ドル)
投資銀行:14.0億ドル(予想:12.4億ドル)
・貸倒引当金:15.4億ドル(予想:15.3億ドル)
・株主資本利益率(ROE):9.44%(予想:9.01%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース