コティが大幅安 暫定決算で予想を下回る既存店売上高を見込む=米国株個別
(NY時間10:33)(日本時間23:33)
コティ<COTY> 8.18(-1.00 -10.85%)
化粧品のコティ<COTY>が大幅安。前日引け後に7-9月期(第1四半期)の暫定決算を公表し、既存店売上高は予想を下回る4-5%増を見込んだ。予想は6%増。
同社は声明で「小売業者による非常に厳格な発注・在庫管理により、米国、オーストラリア、中国、トラベルリテールアジアを含む市場において、セルイン(メーカーから小売業者)がセルアウト(小売業者から最終消費者)を大幅に下回った」と述べている。
また、既存店売上高の見通しについては、第2四半期は緩やかな成長が見込まれるが、下半期には加速を見込んでいるとしている。なお、25年度の通期EBITDAは9-11%増を維持するとも述べている。コスト削減努力を再加速し、25年度の当初削減目標である約7500万ドルを大幅に上回る削減を実現するとも付け加えた。
アナリストは、今回の暫定値はマス・ビューティーの低迷と小売業者による補充注文の減少によるものだと指摘。しかし、第1四半期には数量と価格およびミックスの両面で改善が見られ、高級フレグランスは成長を続けていると指摘している。
【企業概要】
世界の消費者向けに、フレグランス・化粧品・スキンケア・ボディケア製品の販売・マーケティング・流通を手掛ける。高級品から大衆向けまで多様なブランドを展開し、百貨店・免税店・スーパーマーケット・ドラッグストア・電子小売業者・消費者直販サイトなどを通じたマルチチャネルで販売する。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース