<動意株・16日>(前引け)=パルHD、IDOM、古野電
パルグループホールディングス<2726>=物色の矛先向かい上昇加速。大幅に上場来高値を更新、全般悪地合いの中でひと際目立っている。近年成長が著しい雑貨店「3COINS(スリーコインズ)」を展開するほか、主力のアパレル部門では若年層の女性を顧客ターゲットとした「チャオパニックティピー」などで高水準の需要を捉えている。15日取引終了後に25年2月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の201億2000万円から229億6000万円(前期比23%増)に上方修正した。今期営業利益は修正前の時点で3期連続のピーク利益更新が見込まれていたが、更に14%程度水準が上乗せされる形となった。
IDOM<7599>=急伸。中古車買い取り最大手で「ガリバー」ブランドを主力展開している。業績は店舗網の拡大に伴いトップラインの伸びが顕著で利益面にも反映されている。15日取引終了後に発表した25年2月期上期(24年3月~8月)決算は営業利益が100億8300万円と100億円大台に乗せ前年同期比でも4割強の伸びを達成した。これを好感する買いが集中する格好となっている。なお、通期の営業利益については前期比26%増の203億円を見込んでおり、進捗率はほぼ50%に達している。株価面では低PERと高配当利回りが強みで、1200円近辺は買い板が厚い。
古野電気<6814>=ストップ高カイ気配。船舶用電子機器で世界屈指の商品競争力を誇り、特に魚群用探知機の高シェアは有名。足もとの業績も環境対応の新造船需要の高まりや円安効果などを反映し、会社側の想定を上回る好調な推移をみせている。そうしたなか15日取引終了後に25年2月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の65億円から110億円(前期比69%増)に大幅上方修正しており、これがポジティブサプライズとなった。同利益は08年2月期の69億3900万円を大きく上回り過去最高更新となる。好業績を背景に株主還元も強化、今期年間配当は従来計画の40円から35円の大幅増額で75円とすることも併せて発表、物色人気を加速させる格好となった。
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