ユナイテッド航空が上昇 今夏の打撃からの回復の兆候を示す=米国株個別

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2024年10月16日 22時48分

(NY時間09:45)(日本時間22:45)

ユナイテッド航空<UAL> 68.84(+4.79 +7.48%)

ユナイテッド航空<UAL>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。航空会社を圧迫した今夏の運賃値下げによる打撃から回復しつつある兆候が示された。また、同社は15億ドルの自社株買いを新たに承認し、うち最大5億ドル分を年内に実施する予定だとしている。

法人向け販売は13%増、プレミアム運賃収入は5%増。格安航空会社からの旅行客獲得を狙ったベーシックエコノミー運賃収入は20%増えた。

カービーCEOは声明で「航空各社は非生産的な運航計画を削減し、売上トレンドは明確な転換点を迎えた」と指摘した。航空各社は夏の旅行シーズンに余剰座席を埋めるのに苦戦し、業界全体で過剰な値下げ競争を繰り広げていた。

ユナイテッドは今年に入り、他の米航空大手が見舞われたような大きなトラブルをほぼ回避。米連邦航空局(FAA)は最近、同社の審査を終了し、重大な安全上の問題は見つからなかったと結論付けた。

株価は決算発表後に時間外で小幅高で推移していたものの、通常取引が始まると買いを強めている。

(7-9月・第3四半期)

・1株利益(調整後):3.33ドル(予想:3.07ドル)

・売上高:14.84億ドル 2.5%増(予想:14.72億ドル)

旅客:13.56億ドル(予想:13.50億ドル)

貨物:4.17億ドル(予想:3.74億ドル)

その他:8.65億ドル(予想:8.70億ドル)

・座席マイル当たりの旅客収入(PRASM):16.63セント

・有償旅客マイル:695.5億(予想:702億)

・有効座席マイル:815.4億(予想:811.6億)

・ロードファクター:85.3%(予想:86.4%)

・燃料消費量:11.7億ガロン(予想:11.7億ガロン)

・燃料1ガロンの平均価格:2.56ドル(予想:2.64ドル)

(10-12月・第4四半期見通し)

・1株利益(調整後):2.50~3.00ドル(予想:2.75ドル)

(通期見通し)

・資本支出(調整後):65億ドルを下回る見込み(予想:63.3億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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