NY為替:ECBや英中銀の利下げ織り込み欧州通貨安・ドル高
16日のニューヨーク外為市場でドル・円は149円15銭から149円81銭まで上昇し、149円67銭で引けた。リスク選好の円売りや日銀の安達委員が金融政策運営において、段階的な利上げを極めて緩慢なペースで行う必要があるとの見解を示したため日米金利差縮小観測の緩和で円売り、ドル買いが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.0901ドルへ強含んだのち、1.0853ドルまで下落し、1.0859ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)の追加利下げを織り込むユーロ売りが一段と強まった。ユーロ・円は、162円49銭から162円89銭まで上昇。リスク選好や日本の段階的な利下げを織り込む円売りが強まった。ポンド・ドルは1.3038ドルから1.2977ドルまで下落した。英国のインフレ指標が予想以上鈍化し、中銀の11月利下げを確実視したポンド売りに拍車がかかった。ドル・スイスは0.8620フランから0.8658フランまで上昇した。
《MK》