【市場反応】ECB、予想通り政策金利を0.25%引き下げ、追加利下げ観測強くユーロ安
欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り政策金利を0.25%引き下げた。声明では特別な金利軌道を公約しないとフォワードガイダンスを示さず、データ次第で政策を決定していく方針を再確認した。ラガルド総裁はその後の会見で、ディスインフレの軌道上にあり、インフレリスクにおいては、上方より下方リスクが高いと言及。成長リスクは下方と指摘した。ただ、域内の経済が景気後退入りするとは予想していないとした。地政学的リスクが今後数カ月のインフレを引き上げると指摘。
ECBはフォワードガイダンスを示さなかったが、利下げサイクルにあることは明確との見方にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・ドルは1.0874ドルから1.0811ドルまで下落し8月2日来の安値を更新。ユーロ・円は162円72銭まで上昇後、161円85銭まで下落した。ユーロ・ポンドは0.8350ポンドから0.8319ポンドまで下落した。
【金融政策】
・欧州中央銀行(ECB)
・主要政策金利を0.25ポイント引き下げ3.40%に決定
・預金ファシリティ金利(中銀預金金利、下限)を0.25ポイント引き下げ3.25%に決定
・限界貸出金利(上限)を0.25ポイント引き下げ3.65%に決定
《KY》