ハリス副大統領 シンワル氏の死はガザ地区の戦争終結の機会をもたらす
ハマス指導者のシンワル氏の死亡を受けてハリス副大統領は、「ガザ地区での戦争を最終的に終わらせる機会をもたらした」と述べた。これによりイスラエルはより安全になるだろうとも語った。「ハマスが政権を握らない状態で明日が始まる時が来た」と副大統領はミルウォーキーでの大学生とのキャンペーンイベント後に語った。
この発言は、数カ月に渡って何度も行き詰まりを見せてきた停戦プロセスを再始動させるためにシンワル氏の死を好機としたいハリス氏の明確な意思表示でもある。
昨年10月のハマスによる攻撃に対するイスラエルの1年に渡る戦争はシンワル氏が指揮を執ったもので、米大統領選挙の火種にもなっている。ハリス氏とトランプ氏はともにイスラエルへの支持を表明しているが、ガザ地区での継続中の作戦と民間人の死者の増加により民主党内は分裂し、一部の民主党議員は人道危機を理由に武器売却の制限や停止を政権に求めるよう呼びかけている。
ハリス副大統領は「私は常にすべての人々のために平和、尊厳、安全の未来を築くために努力する」と述べた。副大統領の発言は数分前にバイデン大統領が発表した声明を反映したもの。
大統領はイスラエルのネタニヤフ首相に祝意を伝え、人質を家族のもとに帰すための道筋について話し合い、罪のない人々に甚大な被害をもたらしたこの戦争を完全に終わらせるために、まもなく会談するつもりだと述べた。
しかし、ネタニヤフ首相は「ガザ地区におけるイスラエルの任務は終わってはおらず、戦争もまだ終わっていない」と述べ、戦闘が継続する可能性を示唆している。
株探ニュース