テスラ、米当局がFSDの調査開始 株価には影響なし=米国株個別
(NY時間09:53)(日本時間22:53)
テスラ<TSLA> 220.90(+0.01 +0.00%)
米国での死亡事故を含む一連の衝突事故を受けて、テスラ<TSLA>が「完全自動運転(FSD)」として販売している部分自動運転システムに欠陥があるかどうかについて、米当局による調査が開始された。
米高速道路交通安全局(NHTSA)はきょう、FSDとしても知られる同社のシステムが、霧やその他の視界不良状況を検知し、適切に対応する能力があるかどうかを評価すると発表した。同局によると、FSDが作動していた状況下で4件の衝突事故が報告されているという。そのうちの1件ではテスラ車が歩行者を死亡させる事故を起こし、別の衝突事故では負傷者が報告されているとしている。
今回の調査は、テスラを自動運転のリーダー企業として位置づけようとするマスクCEOの取り組みにとって、大きな後退となる可能性がある。
同社は先週、ロサンゼルス近郊の映画スタジオで自動運転車のコンセプトを紹介するイベントを開催したばかり。同社は長年に渡り、常時ドライバーの監視が必要なFSDに数千ドルの料金を消費者に請求してきた。
先週のロボタクシーの試作品発表後、同社の株価は急落。この試作品には、マスクCEOの掲げる自動運転の野望をどのように実現するのかについての具体的な説明が欠けていた。
ただ、株価には影響が出ていない。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース