ダウ平均は反落もナスダックは上昇 ネットフリックスが決算受け上昇=米国株序盤
NY株式18日(NY時間11:25)(日本時間00:25)
ダウ平均 43161.94(-77.11 -0.18%)
ナスダック 18493.68(+120.07 +0.65%)
CME日経平均先物 39205(大証終比:+195 +0.50%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落の一方、ナスダックは堅調に推移している。ネットフリックス<NFLX>が決算を受けて上昇しているほか、アップル<AAPL>が9月に発売したアイフォーン16の中国での販売が好調とのニュースで上昇していることが指数をサポートしている模様。
前日は9月の米小売売上高が底堅い米個人消費を示し、第3四半期のGDPへの期待感も高めたことから、米株式市場はポジティブな反応を示していた。ダウ平均も最高値更新が続いているが、本日は週末ということもあり、高値警戒感が出ている可能性はありそうだ。
ただ、強気な見方は根強い。一部のストラテジストからは11月の米大統領選まで株価は上昇を続ける可能性があるとの指摘が出ている。これは選挙の年としては異例のことだという。通常は逆のパターンで大統領選まで市場は躊躇し、選挙後に好調になることが多いという。ただ、今回はその逆のパターンも有り得ると述べている。選挙までは株価が堅調に推移し、選挙後にボラティリティが高まるリスクも留意されるという。
同ストラテジストはまた、市場はトランプ氏の勝利をすでに織り込んでいることが今回の好パフォーマンスに繋がっている可能性があるとも指摘。トランプ氏の政策は税金や規制の面でより企業に友好的なものとなるそうだという。
ドラックストアや医療保険管理などを手掛ける総合ヘルスケア大手のCVSヘルス<CVS>が下落。取引開始前に7-9月期(第3四半期)の暫定決算を公表し、予想を大幅に下回る1株利益の見通しを示した。また、通期のガイダンスを取り下げると発表。医療給付事業における医療費の高騰圧力が継続していることを踏まえ、同社の過去のガイダンスを当てにしないよう警告した。
手術ロボットのインテューイティブ・サージカル<ISRG>が決算を受け上昇。手術中に外科医が体内の動きをより把握しやすくなる手術ロボット「ダ・ヴィンチ5」の販売が好調だった。
アルコール飲料のMGPイングリディエンツ<MGPI>が大幅安。前日引け後に7-9月期(第3四半期)の暫定決算を公表し、1株利益、売上高とも予想を大きく下回った。通期のガイダンス修正も発表し、売上高、1株利益、EBITDAとも下方修正している。
ネットフリックス<NFLX> 759.46(+71.81 +10.44%)
CVSヘルス<CVS> 58.06(-5.62 -8.82%)
インテュイティブ<ISRG> 514.73(+41.00 +8.65%)
MGPイングリディエンツ<MGPI> 60.41(-21.16 -25.94%)
アップル<AAPL> 235.02(+2.87 +1.24%)
マイクロソフト<MSFT> 418.03(+1.31 +0.31%)
アマゾン<AMZN> 189.42(+1.89 +1.01%)
アルファベットC<GOOG> 165.12(+0.61 +0.37%)
テスラ<TSLA> 221.75(+0.86 +0.39%)
メタ<META> 580.07(+3.14 +0.54%)
AMD<AMD> 156.90(+0.65 +0.41%)
エヌビディア<NVDA> 138.01(+1.08 +0.79%)
イーライリリー<LLY> 919.83(+2.71 +0.29%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美