意外にも米株式市場はトランプ氏勝利を織り込みつつあるとの指摘も

１１月５日の米大統領選が日々接近しているが、世論調査ではハリス氏が若干リードしている。ただ、経済への期待ではトランプ氏が支持を獲得している模様で大接戦となっている。

米大手銀のストラテジストによると、意外にも米株式市場はトランプ氏の勝利を織り込みつつあり、さらに同時に実施される議会選挙でも共和党が過半数を占める完全勝利まで織り込み始めているという。米株式市場は史上最高値を更新し、特に銀行株が好調なパフォーマンスを見せているが、これは、投資家が１１月の選挙でトランプ氏の勝利を予想している兆候の１つであり、２０１６年と同様のパターンを辿っていると述べた。

銀行株の上昇については、バイデン政権よりもトランプ政権のほうが規制の監視が緩和されると見込んでいるためだという。同様の兆候は他の市場でも見られ、ドルが８月以来の高値を更新し、米国債利回りの上昇も要因に挙げている。それらの直近の動きはトランプ氏勝利の可能性が大幅に高まったことを意味するという。

ただし、２０１６年の経験を市場が完全に織り込んだと言うには、まだ程遠い状況だとも付け加えている。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース