NY株式:NYダウは36ドル高、ハイテクが支援
米国株式市場は続伸。ダウ平均は36.86ドル高の43,275.91ドル、ナスダックは115.94ポイント高の18,489.55で取引を終了した。
住宅着工件数が冴えず、寄り付き後、まちまち。過去最高値付近からの利益確定売りや、景気の楽観的見解の後退で、ダウは終日軟調に推移した。ナスダックは携帯端末のアップル(AAPL)や半導体エヌビディア(NVDA)の上昇がけん引したほか長期金利の低下が後押し堅調に推移し、相場全体を押し上げ。終盤にかけダウも再びプラス圏を回復し連日で過去最高値を更新し、終了した。セクター別では、ヘルスケア機器・サービスが上昇した一方で、エネルギーが下落。
携帯端末のアップル(AAPL)はアイフォーン16の中国での売り上げが前モデルに比べ好調だとのリサーチを受け、期待感に上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)はアナリストの投資判断引き上げで上昇した。手術設備メーカーのインテュイティブサージカル(ISRG)は好決算が好感され、大幅高。地銀のコメリカ(CMA)は四半期決算で純金利収入の伸びや自社株買い計画が好感され、上昇した。
動画配信のネットフリックス(NFLX)は四半期決算で契約者数が予想を上回ったほか、楽観的な見通しを好感した買いが継続。クレジットカード会社のアメリカン・エクスプレス(AXP)は四半期決算で、消費者が支出に慎重だと指摘しガイダンスが予想に満たず、下落。ドラッグストアチェーンのCVSヘルス(CVS)は暫定四半期決算で医療コストの上昇で業績が予想を下回る見通しを示し、通期見通しを撤回、さらに、リンチ最高経営責任者(CEO)の解任を発表し、大幅安。
本年の投票権を有するアトランタ連銀のボスティック総裁は利下げを巡り辛抱強さが必要との考えを再表明した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》