米国株式市場見通し:主要3指数ともに強いが金利上昇に警戒感も

市況
2024年10月19日 14時09分

来週の米国株は、引き続きソフトランディングへの期待感が強い楽観ムードのなか、強いハイテク株に引っ張られる展開となりそうだ。世界時価総額1位のアップルと2位のエヌビディアがそろって史上最高値を更新していることから、ナスダックの史上最高値更新も時間の問題だろう。決算発表本格化シーズンを迎え、NYダウ構成銘柄のスリーエム、コカコーラ、ダウ、ボーイングなど多くの決算発表を控えているため、NYダウは決算に振らされそうだが、主要3指数のトレンドは強い。一方、年内あと2回予定されている連邦公開市場委員会(FOMC)のうち、1回は利下げを見送る「タカ派」的な見方も強まっており、金利上昇が株式市場を冷やす可能性は意識しておきたい。

ただ、投資家心理を示すVIX指数は18ポイント台まで低下するなど先行き不透明感を警戒するムードはほとんど感じられない。来週発表が予定されている景気先行指数や製造業PMIなどが強い数字となり、さらに金利が上昇しても、主要3指数が強さを維持できるか見極める必要はありそうだ。

経済指標は、21日に9月景気先行指数、22日に10月リッチモンド連銀製造業指数、23日に週次原油在庫、24日に週次新規失業保険申請件数、10月製造業PMI(速報値)、サービス業PMI(速報値)、コンポジットPMI(速報値)、9月新築住宅販売件数、25日に9月耐久財受注(速報値)、10月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)などが予定されている。

主要企業決算は、22日にゼネラル・エレクトリック、ゼネラル・モーターズ、ムーディーズ、スリーエム、フィリップ・モリス、ベライゾン、ゼロックス、インベスコ、ロッキード、テキサス・インスツルメンツ、23日にテラダイン、コカコーラ、Tモバイル、ボーイング、ドイツ銀行、ロイズ、IBM、ラム・リサーチ、テスラ、24日にハネウィル、ハーレーダビッドソン、アメリカン航空、ハートフォード、S&P、ダウ、ナスダック、ユニオン・パシフィック、ベリサイン、25日にオートネーションなどが予定されている。

《FA》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.