ボーイングが上昇 新たな労働協約で暫定合意=米国株個別
(NY時間09:36)(日本時間22:36)
ボーイング<BA> 162.66(+7.66 +4.94%)
ボーイング<BA>が上昇。同社最大の労組が米政権の支援を受け、新たな労働協約で暫定合意した。同社の国際機械工・航空機工労組(IAM)の発表によると、4年間で35%の賃上げ、4%以上の年間賞与保証、組合員が労働協約を承認した場合に7000ドルの追加ボーナスが支給される。
米政権は団体交渉プロセスを支援するためスー労働長官代行をシアトルに派遣。膠着状態を打開するため、労組、オートバーグCEOの両方と複数回に渡って協議した。
暫定合意を受けてホワイトハウスは声明を発表し、「バイデン大統領は、労働者が良い結果を得るには団体交渉が最善の方法だと考えており、最終的な決定は組合員の判断に委ねられる」と表明した。
組合員の投票は23日に実施される予定だが、今回の暫定合意は組合員がそれに従うことを保証するものではなく、双方が支持した最初の提案が先月に投票にかけられた際には圧倒的多数で否決された。その後、条件は2回引き上げられ、1回目は30%の賃上げ、今回は最初の条件よりも10ポイント高い水準となっている。
同社は7-9月(第3四半期)決算を発表する23日にオートバーグCEOは投資家に向けて初めて話す予定だ。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース