東京株式(前引け)=大幅続落、9割超の銘柄が下落
22日前引けの日経平均株価は前営業日比555円13銭安の3万8399円47銭と大幅続落。前場のプライム市場の売買高概算は8億9097万株、売買代金概算は1兆9521億円。値上がり銘柄数は112、対して値下がり銘柄数は1515、変わらずは18銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方こそ売り買いを交錯させていたが、その後に先物主導で仕掛け的な売りが入り、日経平均株価は下げ幅を一気に広げた。一時700円を超える下落で3万8200円台まで売り込まれる場面があった。27日に衆院選の投開票を控え、自民党など与党が苦戦するとの見方が改めて強まり、海外投資家と思われる大口の売りなどが全体指数を押し下げている。前日の米国株市場ではNYダウは上昇一服となったものの下げは限定的で、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は小幅ながら4日続伸と上値指向を継続した。ドル・円相場も急速な円安に振れたことで、東京市場では追い風が意識されたが、半導体関連株などの上値が重く見切り売りを誘発した。全体の92%の銘柄が下落する全面安商状だった。
個別では売買代金首位のディスコ<6146>が反落したほか、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が安い。三菱重工業<7011>、IHI<7013>など防衛関連も軟調。ソフトバンクグループ<9984>が値を下げ、フジクラ<5803>も下値を探った。ファーストリテイリング<9983>も売られた。IDOM<7599>が急落、メドレー<4480>、ビーウィズ<9216>なども大幅安。半面、トヨタ自動車<7203>が底堅く、日本郵船<9101>など海運株もしっかり。ラクーンホールディングス<3031>が商いを伴い値を飛ばした。イオンファンタジー<4343>も大幅高。