助川電気が異色の急騰劇、高市トレードの“反動の巻き戻し”で踏み上げ相場の様相に
助川電気工業<7711>が全面安商状のなかで異彩高を演じている。きょうで4連騰、しかも4連続で大陽線を示現していることで市場でも話題となっている。今月16日に原子力規制委員会が今後10年間の点検・管理計画の方針などを盛り込んだ保安規定の変更を認可した。国内の稼働原発で最も長い期間稼働している関西電力高浜原発1号機について、初めて50年超の運転が認められたことで、原発関連株の一角に投資資金が誘導されている。熱制御技術に強い研究開発型メーカーで、原子力関連機器で高実績を誇る同社株もその流れに乗ったが、異色の上げ足をみせている背景はもう一つある。自民党総裁選を前に行われていた“高市トレード”で核融合関連として人気化した反動で、総裁選後に急反落したが、その際に「貸株市場を通じた外資系証券による空売りが高水準に積み上がっており、(何らかの事情で)買い戻しが入り株価を想定以上に押し上げているようだ」(中堅証券ストラテジスト)という指摘がある。なお、株価はきょうの高値まで4営業日合計で800円強の上昇をみせている。