欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米段階的利下げ観測も日本の円安牽制が重石に

通貨
2024年10月22日 17時25分

22日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米国の段階的な政策金利引き下げの観測から、ドル買い地合いは継続の見通し。ただ、ドルは151円台に浮上しており、日本の円安牽制による円買いがドルの重石となる。

複数の米連邦準備制度理事会(FRB)当局者が大幅利下げに慎重な見解を示し、11月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ見送り観測が浮上。前日は長期金利の上昇を手がかりとしたドル買いで、ユーロ・ドルは1.0810ドル台に軟化、ドル・円は151円を目指す展開に。本日アジア市場で米金利高の継続で、ドル買いに振れやすい地合いが続く。ドル・円は当面の上値メド150円76銭を上抜け、151円台に浮上した。

この後の海外市場は手がかりが乏しく、全般的に動意の薄い展開が予想される。米FRBの緩和政策は段階的との見方からドル買い地合いは続くだろう。ただ、日本政府から円安牽制が相次いでおり、一段の円売りには慎重になるとみられる。また、27日の日本の衆院選で与党過半数割れの可能性が報じられ、警戒感からも円は売りづらい。一方、イスラエルの周辺地域への攻撃が続き、不透明感によるリスク回避の円買いも続く。

【今日の欧米市場の予定】

・17:00 南ア・9月消費者物価指数(前年比予想:+3.8%、8月:+4.4%)

・23:00 米・10月リッチモンド連銀製造業指数(予想:-17、9月:-21)

・23:00 ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁あいさつ・講演(同行主催フィンテック会議)

《CS》

提供:フィスコ

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